「保田先生のごはん塾 西脇市・西脇幼稚園」

11月5日土曜日に、西脇幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。



今年もやってまいりました、西脇幼稚園。

昨年に引き続き、4年連続の登場です。

今年はどんな子どもたちがかまどでごはんを炊くのかな

残念ながら今日はしとしと雨模様

今にも咲き出しそうなさざんかのつぼみも雨露に濡れ、向こうの山は霞がかっています。

まずは園長先生のごあいさつ。

続いてかまど隊のスタッフから注意事項の説明があり、3班に分かれてテントの下でかまど体験がスタート。








まずはお米の計量から。

みんな順番に並んでお米をすくい、升の中に入れていきます。

今日は3升ずつ炊くので、一升升に3杯です。

量ったお米はざるに入れ、水道で洗米

お米の感覚が心地よいのか、みんな楽しそう

洗ったお米はしっかり水をきってお釜の中へ。

そこにみんなでかわりばんこに水を注ぎ、セット完了。

今度はごはんを炊くために火をおこす準備をします

薪は太いままでは火がつきにくいので、鉈で割らないといけません

かまど隊のスタッフが鉈を握り、その背を薪でコンコン叩いて薪割り

時たま堅くて割れにくい薪もありますが、その時は待っている子たちから「がんばれ、がんばれ」と声援が。

薪を割ったら火を着け、順番に火吹き竹で空気を送り込んで炎を大きく

釜がシューッと噴いたら火を消してしばらく蒸らせましょう









その間、保護者のみなさんは保田先生の講義会場へ。今回は山下陽子先生が講義を担当します。「私たちが進化の過程で獲得した食べ方を見直しましょう」と山下先生。
私たち日本人は先祖代々、ごはんを主食にしてきました。粒食のごはんは粉食のパンと比べ消化に時間がかかる、血糖値がゆるやかに上がるという、水分が多いという特徴があるので、それに適応し日本人は腸が長く、血糖値を下げるインスリンの分泌能力が低く、唾液分泌の能力が低いという身体的な特徴があります。
つまり、日本人は進化の過程において、ごはん食に合致した体質となっているのです。

しかし、日本人はここ数十年で、自分たちの体質に合わない食生活へと変化してきています。
かつて日本人はごはんをもっと多く口にしていましたが、今や畜産品が一番多く食べられているのです。
その結果、脂質過多の傾向が見られ、がんや心筋梗塞といった成人病が増えているのです。





「人間は本能的に脂の味を好みます。
子どももウインナーとかハンバーグとか好きですよね?でも、子どもが好きな物を食べさせることが、子どもの幸せなのかよく考えないといけません。食習慣は8歳までに確立するといわれています。見直すなら、今なのです」と山下先生。

パン食とごはん食の差も考えてみましょう。

栄養士の視点から、「パン食はごはん食に比べミネラルやビタミンを採れる副食に恵まれていません」と山下先生。

一方のごはん食は、さんま・さば・いわしなどの青魚や、菜っ葉・海藻・豆を一つの器で食べられるみそ汁など、実に栄養学的に理に叶った食事スタイルが可能なのです。

ちろん、食事だけを変えるのではなく、「よく噛む」習慣も大切と山下先生。

特に朝食、よく噛むことで脳へ血流が促され、集中力を高めます。

また、唾液の分泌は消化促進や風邪の予防、そして心の安定を支えるのです。

何気ない心がけ一つで大きく変わるという山下先生の説明を、保田先生も「知識が意識を生み、意識が行動を生む」とフォロー。

保護者のみなさんも「明日から朝はごはんにします」と早速約束する方も。







講義が終わり、いよいよごはんが炊けるタイミングに

釜の蓋をあけるとふわりと湯気が広がり、おいしそうなごはんの香りが漂います

「いただきます」を合図に、親子揃っておいしいお昼ごはん

もちもち甘いかまどごはんで、みんな美味しい笑顔


帰り際、園長先生がこんなエピソードを教えてくれました。
毎朝パンを食べていたある3姉妹のうち下の2人がかまどごはんを体験したそうです。

以降毎朝、一番上のお姉ちゃんはパン、妹2人はごはんを食べるようになったそうで、お母さんが「お姉ちゃんの時にもごはん塾があればよかったのに…」と残念そうだったとか。

ごはん大好きの子が一人でも増えてくれればと願い、かまど隊はこれからも頑張ります




2011.12.28 Wednesday - 00:00 comments(0)