「保田先生のごはん塾 加古川市・兵庫大学附属加古川幼稚園」

10月22日土曜日に、兵庫大学附属加古川幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。
 
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加古川市の北東に位置する兵庫大学附属加古川幼稚園は、立派な松の木が生い茂る閑静な兵庫大学のキャンパスの中

すぐ後ろにはいなみ野に広がるため池のひとつ、寺田池が水をたたえ、おだやかな水面に水鳥たちが遊んでいます。

夜明けまで降り続いていた雨も上がり、ご機嫌ななめの空模様

でも、元気いっぱいの子どもたちが雲をはねのけ、かまど体験がはじまる頃には薄日も差してきました

今日は年長組の53名がかまどでの炊飯に挑戦

年中組のみんなはその様子を見学。

土曜日とあって保護者をはじめ家族も参加し、保田先生のごはん塾には兵庫大学の生徒や教員も出席するなど、約300人が参加する大人数の食育塾となりました

ですので、今日はたくさんのごはんを炊きます。

園庭にかまどが6基ズラリと並ぶ様は壮観です。

興味津々にかまどを眺める子どもたちに保田先生は声をかけ、何やら子どもたちの口の中を覗いている様子。

何をしているのでしょうか


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ではさっそく開始

「おはようございます」と園長先生がごあいさつすると、子どもたちは大きな声で「おはようございます」。

「今日はごはんがどんなふうに炊けるのか、良いお勉強ができますように」と園長先生。
 
食育に熱心な兵庫大学とあって、今日はいつもより多い人数の保田先生の講義となりました

「はじまる前に、子どもたちのあごは細くないか、虫歯は多くないか、口を開けて呼吸していないかを見せてもらいました」と保田先生。

なるほど、保田先生が子どもたちに声をかけていたのはそういうことなんですね。

やわらかい物ばかり食べていると、あごが鍛えられず細くなります。

あごが細いと歯茎が狭くなってしまいますが、歯の数は決まっているので、結局歯がでこぼこになり舌の先が歯に当たるようになります。すると、しゃべりにくくなって、それを舌根の部分で調整するようになります。
その結果気管が狭くなって、口で呼吸するようになるのです。

口で呼吸をすると口や粘膜が乾きやすくなって、風邪を引きやすくなります。

また、あまり噛まない子は唾液腺が未発達になり、それも粘膜が乾きやすくなる一因となります。

保田先生は「パンとごはんではどちらがよく噛みますか?パンを食べるときは飲み物と一緒じゃないですか?唾液腺を刺激するのは梅干しが一番。

梅干しを食べるならパンよりごはんでしょ?ごはんを中心とする食べ方は、実に理に叶っているのです」と理論立てて説明していきます。

「今晩何食べたい?」と子どもに尋ねることは、ごく当たり前のことのように思います。

しかし、そこには大きな落とし穴が。

実は、子どもたちが好きなウインナー、から揚げ、ハンバーグなどは、やがて健康を蝕む元凶になりかねないのです。
これらの食べ物にはたんぱく質と脂質が多く含まれ、今や日本人はこの2つの栄養素が過多になっています。

特に脂質は高脂血症を引き起こし、やがて心筋梗塞や脳梗塞、がん体質、認知症に結びついてしまうのです。

「食育とは正しい食べ方を押しつけることでもあります。

子どもの言いなりになっては、お母さんはまさに『メシ使い』になってしまいますよ」と語る保田先生の言葉に、参加した保護者は「胸に突き刺さる思いです…」。

では、理想的な食事とはどんなものでしょう。
まず、肉より魚。特に青魚は健やかな脳を育むDHAやEPAが豊富です。
そして、カルシウムなどのミネラルとビタミンを含む菜っ葉、海藻、そして豆類。
この3つをひとつの器でいただくみそ汁は日本人の宝です。
それらに合う主食は、いうまでもなくごはんなのです。

ということで、今日はかまどごはんをいただきましょう。








子どもたちは熱心に炊飯体験

お米の量を量って洗米し、水を入れてかまどにセット

薪もコンコン割って、それに火をつけたら火吹き竹で炎を強く

それが「とても楽しい」と子どもたち。

火遊びの延長のような感覚なのでしょうが、でも、額に汗して一所懸命です

やがて釜が吹いて、火を止めて蒸らすこと30分。

ごはんが炊けました

釜の蓋が開いたとたん、天に昇る湯気の向こうに真珠のように輝くごはんが

「いつものごはんよりおいしい」

「モチモチしている」

とその美味しさにおかわりの列が。

おかずはさんま。青魚とごはんのベストマッチなお昼ごはんは、子どもたちの幸せメニュー

親子でいただく日本の秋の味覚は、こころにもからだにも美味しいのでした


2011.11.14 Monday - 00:00 comments(0)