「保田先生のごはん塾 豊岡市・蓼川保育園」

6月7日火曜日に、蓼川保育園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

かまど隊が但馬に初見参!

今回のごはん塾の会場は豊岡市、旧日高町の蓼川保育園です。

豊岡といえばコウノトリ。
最近、この近くでも飛んで、「見たよ!」という子も。
優雅に天空を舞うコウノトリは、自然と人間の共生のシンボル。
ゆえに、環境に対する意識の高い土地柄のようで、子どもたちも朝からかぼちゃやすいかに水をあげて育てています。

今回は旧日高町内の保育園に通う5歳児たちの交流会の一環としておこなわれます。
西気保育園、清滝保育園、三方保育園、静修保育園、八代保育園、蓼川保育園、蓼川第二保育園、こくふ保育園の8つの保育園から集まった子どもたち53名が、今回のかまどごはんのチャレンジャーです。

今回使用するお米は、豊岡特産の「コウノトリ育むお米」。
コウノトリをはじめたくさんの生き物たちを育む農法により、減農薬・無農薬で育てられた安全・安心なお米です。
化学肥料に頼らず土づくりをしっかりした田んぼで、大地の力を吸収してすくすく育ったコシヒカリ。どんな味がするのでしょうか




では3班にわかれてさっそく始めましょう。

お米の計量、洗米とスムーズに進み、最後はお米を入れた釜に水を注ぎます。
待っている間も列を乱さず、たまにしか会えないほかの保育園のおともだちとのお話に夢中です。 

次は薪割り。

かまど隊のお兄さんが持つ鉈(なた)の背を、子どもたちがコツコツ叩いて割っていきます。
太い薪も諦めずに!どこからか「がんばれがんばれ」とかけ声が上がってきました。

薪を割ったらかまどに入れて火をつけ、こんどは火吹き竹で炎を大きく。
釜がしゅーっと噴いたら、火を止めてしばらく蒸らしておきます。

気がつくと後ろに豊岡の人気キャラクター、コウノトリのコーちゃん、オオサンショウウオのオーちゃん、玄武岩の玄さんが!みんな大歓声、仲良く遊びました。







保護者のみなさんは、保田先生の講義へ。
実は保田先生、ここ豊岡が故郷ということで、いつもより気合いが入っている様子。

「幸せの土台とは何ですか?それは、心と体の健康にほかなりません」と保田先生。

昔の人の歯はまっすぐな「包丁歯」でしたが、最近はぎざぎざの「のこぎり歯」で、前歯が2本だけネズミのように大きい子供が増えているそうです。
なぜそうなってしまうのか?それは、前歯を使っていないからと保田先生は指摘。
堅い物を食べなくなったことで前歯が鍛えられずに、伸びてしまっているのです。


「子どもにりんごをあげるとき、食べやすいよう小さく切っていませんか?できればまるごとあげてください。それが前歯を鍛えることになるのです」と保田先生。

パンのように軟らかい食べ物が前歯を鍛えないことは言うまでもありません。
また、最近の子どもは風邪を引きやすいといいます。

なぜそうなってしまうのか?それは唾液が出にくくなり、口の中が乾燥しやすいから。
唾液腺はよく噛むことで鍛えられます。
「パンを食べれば飲み物が必要となるので、唾液腺を刺激しないのです。小さいときにしっかり鍛えるべきところは鍛えることが、健康につながるのです」。



もちろん、歯や口内だけではありません。
食生活が健康に直結することは科学的にも明らかです。
日本人は昔からごはんを中心に、近隣で得られる魚、菜っ葉、大豆、海藻を食べてきました。

肉の脂は血をドロドロにしますが、魚の脂は血をサラサラにし、脂に含まれるDHA・EPAが脳や心を健やかに育みます。
菜っ葉はカルシウムの宝庫、特に大根は葉にカルシウム、根は骨を守るホウ素が豊富で丈夫な体を作ります。
菜っ葉とミネラル豊富な海藻と大豆をひとつの器で食べるみそ汁は、日本人の大発明とも言えるでしょう。

味噌には腸内を健やかにする乳酸菌がいっぱいでです。
日本の乳酸菌は米・豆・野菜が好きな上、最近、納豆に乳酸菌を与えたら納豆菌・乳酸菌とも約10培に増えることもわかってきています。

「ごはん中心の日本型食生活は幸せの土台、心身の健康を育む理に適ったものなのです」


という保田先生のお話に、「聞けば当たり前のことですが、言われてはじめて気がつきました」「明日からは早起きして、朝食をごはんにします」と保護者のみなさん。




いよいよごはんが炊けました。
釜の蓋を開けると、湯気の向こうに白く輝くつやつやごはん。みんなの歓声が響きます。

いよいよ試食。

コウノトリ育むお米はもちもちでとっても甘いのです豊岡・竹野産の塩を少しかければ、その甘さがもっと引き立ち味わいもまさに「ひとしお」。

ちょっぴりはにかみやさんの但馬の子どもたちですが、気がつけば我も我もとおかわりの列、すぐに3つの釜は全部空っぽに。

おいしいお米を育ててくれた大地と農家のみなさんに「ごちそうさまでした」
その元気な声はきっと、大空に羽ばたくコウノトリにも届いたことでしょう。

2011.07.26 Tuesday - 21:49 comments(0)