「保田先生のごはん塾 神戸市・八幡幼稚園」

11月24日水曜日に、八幡幼稚園で開催された「保田先生の食育塾」(以下「食育塾」と記載)の様子をレポートいたします。


六甲の山々の色もすっかり秋色になった11月24日、神戸は灘区、六甲道の駅にほど近い八幡幼稚園で保田先生の食育塾がおこなわれました。

近くには石屋川の清流がせせらぎ、公園も目の前。
ここは都会の中のオアシスみたいです。

前日は雨。無事に開催できるのか心配しましたが、園児のみんなの普段のおこないがよいのでしょう、雨雲は去っておてんとうさまがほほえむかまど日よりとなりました。


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今回かまどごはんにトライしてくれるのは年長さん、ゆり組、ばら組、すみれ組の85人の子どもたちが、3つのかまどでごはんを炊きます

それではスタート最初の仕事はお米の計量。

今回は各かまどでお米を3升炊くので、各班3升ずつ量ります。
計量に使うのは大きな一升ます。


そこにお米を少しずつ順番に注いで入れて計量は無事終了
みんな並んで行儀よくできました

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量ったお米は洗います

ちょっぴり水が冷たいけれど、もみじのような小さな手でお米をつかんでジャッジャっと洗米。

お米と水の感覚が「きもちいい!」と思わずニッコリ



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ごはんを炊くには燃料が必要です。
今回もまた薪でごはんを炊きましょう。

太い薪は割って火をつきやすくしないと、ごはんはなかなか炊けません。

と言うことで、みんなで薪を割りましょう!かまど隊のお兄さんが薪にナタを打ち込み、その背をコンコン叩いていきます



一所懸命叩けば、太い薪だって割れるのです
みんなでかわりばんこに割ったら、いよいよそこに火を着けてごはんを炊きます。
火の勢いを増すために、火吹き竹を吹きましょう


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ふぅーふぅーと吹けば、炎はそれに応えるように大きく

やがて釜がシューッと吹いて、ここで火を止めます。

あとは蒸らせて完成です。
しばし待ちましょう








保護者のみなさんはホールで保田先生の講義の時間

ここ、灘区では亡くなった方も多く、近くを走るJRの高架も落ち、甚大な被害が出た阪神・淡路大震災。
「震災時、一瞬のうちに170万人の人々が食べ物を失いました。でも、一人も飢えで亡くなっていません。食料の取り合いによる混乱もありませんでした。それはどうしてでしょうか?」と保田先生。


「それは、震災の翌日に大量のおにぎりが届いたからです。当時私も灘区の神戸大学にいましたが、避難してきた270人もの人たちが列を乱すことがありませんでした。ちゃんと全員の分があったからです」と当時を思い返しながら保田先生は話を進めます。


では、誰がそのおにぎりを握ってくれたのでしょう?


実は、兵庫県下の農家のお母さんたちだったのです。おにぎりは水のない時でものどに詰まらず、手が汚れていても食べやすいので、震災時にとても重宝されました。

しかし、おにぎりを道路事情が悪い中運べたのは、同じ大きさで揃えて握れる技術があったから。前年豊作だったことも幸運でした。


農村のみなさんの温かい心と技術、そしてお米。このおにぎり文化瓩私たちを救ったのです。「この技と心を伝えてほしい」と保田先生。


しかし、私たちは昔と比べてごはんを食べなくなってきています。米の消費は落ち込み、減反で田んぼは半減。

「パンを食べてアメリカの畑を青々と茂らせ、日本の田んぼに青々と雑草を茂らせているのです」と、爐にぎり文化瓩半来の食料を支える米づくりが縮小している現状を指摘し、


「だからもう一杯、ごはんを食べましょう。子どもたちの未来のために」

という保田先生のお話を、保護者のみなさんも真剣なまなざしで聞いていました。

保田先生のお話が終わって、いよいよかまどごはんの試食

蓋を開けると真珠のように輝くごはん
とってもおいしく炊けたようでおかわり続出、あっと言う間にごはんはすべてなくなりました

これからもおいしいごはんをもりもり食べて、やさいい心を育んでほしいですね

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2011.03.01 Tuesday - 00:00 comments(0)