「保田先生のごはん塾 洲本市・柳幼稚園」

11月12日金曜日に、柳幼稚園で開催された「保田先生の食育塾」(以下「食育塾」と記載)の様子をレポートいたします。

01.jpgかまどと夢を積んだトラックが、明石海峡大橋を渡ってごちそうの島・淡路島へ。


今回のごはん塾は洲本の市街地でありながら潮風の香りもほのか、白砂青松の景勝地・大浜海岸にほど近く、名湯・洲本温泉の源泉もすぐそこの柳幼稚園が会場です。


朝のうちぱらぱらと雨が降ってかまど隊スタッフも心配そうに準備していましたが、子どもたちがやって来るにつれてその熱気に雲たちは追いやられ、秋の透き通った青空が顔を出し絶好のかまど日和となりました。

園庭に集合した子どもたちはまず、園長先生のお話を聞きます。

「みんなごはんは好きですか?と園長先生。

すると、大きな声で「は〜い!」とみんなごはん大好き、元気いっぱい!「かまどを見たことある人はいますか?」と問いかけるとちらほらと小さな手が上がっていました。

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それではスタート!6つの班にわかれて、まずはお米を量りましょう


大きな一升ますの中にお米を注いで計量していきます。
3升ほど量り終えたらこんどは洗米。


冷たい水の感触が心地よいみたいで、何度も何度もゴシゴシと。


洗い終えたら水を切って、釜の中にお米を入れ、そこにかわりばんこで少しずつ、おいしくなぁれと願いながらお水を注ぎます。


お水を注ぎ終えたらしばし吸水の時間。

その間に薪割りの大仕事が待っています。

薪は太いままではなかなか火が着かないので、鉈で細かく割っていきましょう。




かまど隊のお兄さんがまず鉈を太い薪に切り込んで、子どもたちはその鉈の背をコンコンと叩いていきます。

刃物を使うので気をつけて。
みんなで力を合わせて声を掛け合い、薪は見事に割れました

では、割った薪に火を着けて、いよいよごはんを焚きましょう

ぱちぱちと火が着いたら、火吹き竹で空気を送ります。ふうふうと吹くごとに煙はもくもくと、山の上の洲本城趾まで届くかなやがて釜は噴き出し、火を止めてしばし蒸らせます。

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保護者のみなさんは保田先生の授業へ。
「私たちが健康に暮らすためには、身体に取り入れる空気や水が清らかであることが大切です。そのためにはまずきれいな環境を守ること」と、保田先生は、淡路の恵まれた環境を未来へ引き継ぐことの重要性を説きます。

そして健康の決め手となるのが食生活。
安全かつ良質の食べ物を正しく食べることが大切であることは言うまでもありません。
「日本の文化は、永遠に暮らすことのできる文化です」と保田先生。
私たちの先祖は代々ごはんを主食とし、身の回りでとれる野菜や魚、豆や海藻を副食としてきました。

しかし現在、米の消費は昭和35年当時の約半分にまで落ち込み、減反で耕作放棄地が増え、清らかな環境も失われてきました。
また、食生活も激変し、現在は明らかに畜産物の摂りすぎによる脂質・たんぱく質過多になってしまい、子どもには肥満が増え、大人はメタボリックに悩まされるように。

これで健康を守ることができるでしょうか?
私たちがごはんを食べなくなってきている一因に、朝食にパンを食べる人が多いことが挙げられます。
「そうすることでアメリカの麦畑が青々と茂り、日本の田んぼには雑草が青々と茂るようになってしまうのです」と保田先生。

いにしえから豊かな山海の幸に恵まれた御食国(みけつくに)淡路は、意外にも朝食にパンを食べる人が多いのです。
「豊かな農村があるのに、それに打撃を与えているのですよ」と諭すように語る保田先生のお話に、「ハッとしました」と保護者のみなさんは目を見開いていました。




授業が終わる頃、かまどのごはんもふっくら炊きあがり、早速「いただきます!」と試食。


おかずの地魚とともに味わえば一層引き立つかまどごはん。

「甘くておいしい

「おうちのごはんよりおいしい

「おもちみたいにもちもちしている

と、子どもたちは

「おかわり!」。

保護者のみなさんも「おいしい」と夢中に。


それもそのはず、お米は淡路の中でもブランドの「鮎原米」。




これぞごちそうの島が誇る美味しいごはんに、あらためて淡路島の豊かさと素晴らしさを実感したかまど体験となったようです。




2011.02.28 Monday - 00:00 comments(1)