「保田先生のごはん塾 神戸市・頌栄保育園」

 10月23日土曜日に、頌栄保育園で開催された「保田先生の食育塾」(以下「食育塾」と記載)の様子をレポートいたします。

1023_01.jpgひときわ厳しかった今年の残暑も一息ついた10月23日、今日は神戸市北区の頌栄保育園でごはん塾が開かれます。
天気は上々、良い季節になりました

今回は地域児童も一緒になってのかまど体験です
週末の開催となっただけでなく、頌栄保育園は食育に熱心で保護者の関心も高いこともあって、朝からお祭りのような賑わいです




みなさん揃ったところで、早速はじめましょう。保護者のみなさんは遊戯室へ移動して保田先生の講義へ
子どもたちは園庭でかまど炊飯体験です。
保護者のみなさんは食育に関するアンケートを記入後、保田先生のお話に耳を傾けます。


1023_02.jpg日本人の食生活は、世界的にも歴史的にもドラスティックな変化をここ数十年で遂げています。日本人一人あたりの消費量のグラフを見ると、昭和35年頃はご はんがトップでしたが、平成になる頃から畜産物がトップに躍り出て、現在はなんとごはんの倍以上の量に

一方のごはんは昭和35年当時の半分にまで消費が落ち込んでいます つまり、私たちの食生活は、主食とおかずが逆転してしまっている状態なのです。

お肉には必ず脂が含まれています。牛の脂の融点は約40℃。私たち人間の体温は約37℃。ですから、私たちが畜産物を食べると、腸から脂が血液へと吸収されますが、そのたびに血がドロドロになっていくという道理です。血がドロドロになるということは、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がんなどのリスク向上、認知症の要因になるともいわれています。

一方の魚は、日本近海の水温は約16℃ですから、低い温度の中活発に泳ぎ回っています
ですから魚の脂は、牛などの脂と違い融点が低いので、体温37℃の人間の体に摂取されるとさらにサラサラになっていきます。

日本人はかつてごはんを中心に、野菜や豆類、海藻、そして魚という健康的な食のスタイルを築いてきました。それが今、失われつつあるのです。そして減少した米の消費のあおりを受けて国内には東京都と大阪府を合わせたくらいの面積の耕作放棄地が生まれて、雑草を青々と茂らせているのです。これは農業の将来のみならず、環境にも良いことではありません
つまり、私たちは自らの健康にプラスにならない食生活を送りながら、将来の食料を支える農業、そして自然環境にダメージを与えているのです。

「それではたして、子どもたちは将来、幸せになれるのでしょうか
そんな保田先生の話をみなさん重く受け止めているようでした。

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一方の子どもたちは、お米を量って、それから洗って、火をおこしてとかまど体験に夢中
ちょっと視点を変えれば、普段とがめられている水遊びや火遊びの延長なのかもしれません

照れ屋さんが多くて最初はちょっぴりおとなしかった子どもたちも、いざやってみるとみんなとっても楽しそう





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そんなみんなの気持ちがひとつになって、かまどがぐつぐつ煮立ってシューッと噴きだしてきました。
ここで火を止めてしばし蒸らして、おいしいごはんができるまでじっとガマンの子です

そして30分後、いよいよ釜の蓋を開けます。
ふわっと雲のように広がる湯気の向こうに、まっ白つやつやのごはんが。思わず「わぁっ」と歓声が上がります。

早速いただきましょう!今日はとっても上手に炊けたようです。ふんわりモチモチとした食感に、甘みもあっておいしいごはんです。





子どもたちも大満足でおかわり続出 保護者のみなさんも子どもたちに負けじとおかわりの行列。気がつけば釜は空っぽに

食生活云々のことも確かに大切なことですが、一番大切なのはこの子どもたちの笑顔
この笑顔が未来にも続くように、ごはんのおいしさと素晴らしさを今一度見つめ直したいものですね。

2011.01.19 Wednesday - 00:00 comments(0)