「保田先生のごはん塾 神戸市・明照幼稚園」

9月24日金曜日に、神戸市立明照幼稚園で開催された「保田先生の食育塾」(以下「食育塾」と記載)の様子をレポートいたします。

子どもたちのあこがれ、新幹線が颯爽と駆け抜ける新神戸の駅。そのすぐ近く、六甲山のまぶしい緑を仰ぎ見る丘に、明照幼稚園はあります。
神戸の街にほど近いこの場所も、今日は朝からいつもと違った雰囲気。
なんとまぁ、ずいぶん昔に日常から姿を消した大きなかまどが3基も園庭に並んでいるではないですか
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「おはようございます」と元気なあいさつで登園してきた子どもたちも、準備の様子に興味津々です

みんなが揃ったところでいざ園庭へ。まずはきちんと並んでごあいさつ
かまど隊のお兄さんからの説明を聞いたあと、いざかまど体験にチャレンジ!0924_02.jpg



まずはごはんの計量

かわりばんこに少しずつ、大きな升にお米を注いで量ります。

量り終えたら次は洗米。手洗い場の水道で、小さな手を開いて閉じてゴシゴシ0924_03.jpg




まだまだ夏のように暑い中、冷たい水の感覚が気持ちいいのか歓声があがり、そんな様子を保護者のみなさんは温かく見守っています

洗ったお米は釜の中へ。そこにお水をみんなで注いで、給水させている間にこんどは薪の準備です




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用意されたのは太い薪。
でも、このままでは火が着きにくいので、細く割らないといけません

そこで、子どもたちの登場
かまど隊のお兄さんが握る鉈の上を薪でコンコンと叩いて薪割りをします。


暑さに負けない元気な明照っ子!
額の汗も輝きます


薪が割れたら火を付けて、その火をより強くしないとおいしいごはんは炊けません。そこで再び子どもたちの出番、火吹き竹で炎をあおります。
子どもたちが「ふーふー」と吹けば、釜は「シューッ」と噴いて応えてくれるよう。しばらくして火を止めて、おいしいごはんができるまでしばし蒸らせましょう
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保護者のみなさんは、保田先生の講義へ。
「私たちは米の消費拡大運動をしているのではありません。子どもたちの幸せを、お母さんの手で導いてあげられるようにすることが目的なのです」と保田先生。

では、幸せの土台とは何でしょう
お金も確かに大切かもしれませんが、それより大事なものがあります。
それは「健康」ですでは子どもたちが健康に暮らせるためには何が大切なのでしょう0924_06.jpgか。

健康の基本は、身体に取り入れるものです。となると、空気と水、つまり環境がまず大切です。そして、日々の食事

「では、水と空気はきれいなものが良いですが、食事は牋汰瓦芭票舛平べ物を正しく畤べることが大切なのです」と保田先生は時に語りかけるように話を進めます。

一方で、日本人の食生活はここ数十年で急激な変化を遂げているという事実があります。昭和35年当時の日本人が一番多く口にしていたのはごはんですが、今やお米の消費は当時の半分にまで落ち込み、半分の田んぼは減反、あるいは荒れた耕作放棄地と化し大きな問題になっています。


反対にごはんに変わって伸びてきたのが肉や卵などの畜産品です。畜産品といえばウインナーやハンバーグ…加工食品に多いメニューですが、これなら子どもも喜ぶし親もラクチンなのも事実。ところが、子どもの頃に畜産品を多く食べ続けていると、大きくなって肥満や痛風、心筋梗塞 や脳梗塞、大腸がんなどのリスクを高めます0924_07.jpg

そこで見直すべきなのが、ごはんを中心とした日本型食生活。菜っ葉などの野菜でカルシウムを補い、魚は血液をサラサラにし、お米を食べることは日本の農業や環境を守ることにも結びつきます

目先の「ラクチン」を求めて畜産品に走るのか、将来幸せに暮らすための健康や環境を考えた食生活を守るのか、「子どもの幸せをよく考えてください」という保田先生の言葉をみなさん重く噛みしめていたようです。

講義が終わる頃、みんなで炊いたかまどごはんが炊きあがりました
蓋を開けると湯気の向こうから真珠のように輝くごはんが

「うわぁ」「おいしそう
子どもたちのボルテージも上がっていきます。
そして「いただきます」と食べたら…

「おいしい
「甘い
「お餅のよう

とみんなでもりもり。この笑顔がいつまでも続くよう、今一度私たちは食について考えなければいけないのかもしれませんね。

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2011.01.18 Tuesday - 00:00 comments(0)