「保田先生のごはん塾 洲本市・洲本保育園」

11月30日水曜日に、洲本保育園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。


今年も明石海峡大橋を渡り、やって来ました淡路島

今回のごはん塾は淡路の中心、洲本の街の中にある洲本保育園です。

目の前には青果市場があり、名産のたまねぎを乗せた台車が行き交います。

真新しい園舎では、園児たちが気持ちよさそうに「どんぐりころころ」を歌っています


澄み渡った青空の高いところに、うろこ雲が広がる絶好のかまど日より。

海鳥たちの鳴く声もどこか爽やかです

今日は4基のかまどで、おいしいごはんを炊きましょう。

今回は洲本市千草の幸田さんに快くお米をご提供いただきました。

幸田さんの愛情と淡路の風土に育まれたキヌヒカリです。



その貴重なお米を量ることから、かまど体験はスタート

みんなで順番に量ったお米はざるに入れ、こんどはお米を洗います

冷たい水の感覚に「気持ちいい!」と言いつつも、まなざしは真剣です

お米を洗い終わったら、釜の中にお米を入れて、そこに水を注ぎ吸水タイム

その間には火をおこす準備が待っています。

太い薪を割らないといけないのです。

小さな手に小さな軍手をはめて、太い薪の木を持って、かまど隊スタッフが握るなたの背をコンコンと叩いていきます

自然のものですから、中には曲がっていたり硬かったりして割れにくい薪も。

でもみんな最後まで諦めずに「良い仕事」をしました

割った薪はかまどの中に入れて火を着けます。

その火の炎を、順番で火吹き竹で空気を送って大きくしていくうちに、釜がシューッとなって火を消します

あとは蒸らして30分ほど待ちましょう。

保護者のみなさんは保田先生の講義へ。

日本人の食生活は戦後、大きく変化してしまいました。特に肉や卵などの畜産品を多く口にするようになり、ごはんや野菜をあまり食べなくなってしまったのです。

それにしたがって心筋梗塞や脳梗塞、がんなどの成人病が増加しているのです。

そしてもっと身近なことでは、カルシウムや鉄分の不足などもおこっています。

「みなさん、カルシウムを摂るとしたら何がいいですか?」と保田先生が問いかけると、「牛乳」「小魚」という答えが。

「でも、江戸時代の人は籠を担いだりしていたので骨が強かったと思いますが、牛乳を飲む習慣はありませんでしたし、小魚もそんなにいっぱいは食べられなかったでしょう。

ところで、カルシウム豊富な牛乳をつくる牛は何を食べていますか?」と保田先生。

正解は緑の草です。

その草を人間が食べやすく改良したのが、いわゆる菜っ葉です。

実は、菜っ葉はカルシウムと鉄の宝庫なのです。

春の七草はまさにその代表。しかし、季節的に菜っ葉がない時期があります。

そこでそれを補うのが海藻と豆です。

「日本人はこの菜っ葉と海藻と豆を、一つの器で毎日食べる料理を開発しました。それは何でしょう?」と再び問いかけが。

どこからともなく「みそ汁」の声があがります。

「その通り、みそ汁です。私たちの祖先は、実に合理的に無理なく栄養を摂る食べ方を考えたのです。

みそ汁にはやっぱりごはんが合うでしょ?ごはん中心の日本型食生活は実に理に叶っているのです」。



日本人がこれまで習慣的に食べてきた青魚も、脳を育むDHAや血をサラサラにするEPAが含まれ健康に良い食べ物ですが、近年の日本人はそれも食べなくなってきています。

ごはんを食べなくなって農地は荒廃するのと同じように、魚を食べなくなると漁業が衰退します。

日本型の食生活を続けることは未来の子どもたちの食料を守ることでもあるのです。保田先生の論理的なお話に保護者のみなさんも納得の様子でした。


講義が終わって、ごはんが炊けました


今日は親子揃ってたきたてのかまどごはんのお昼ごはん

子どもたちのかけ声で釜の蓋を開けると、湯気の向こうにつややかなごはんが。

甘い」「おいしい」とおかわり続出で、あっと言う間に釜は空っぽに

これが、ごはんのおいしさを見つめ直す機会になればいいですね。

しかも淡路島は食材の宝庫

おいしいおかずには事欠かないのですから。

さあ、健康のために、未来の食料のために、これからもみんなでもりもりおいしいごはんを食べましょう



2012.01.30 Monday - 00:00 comments(0)