「保田先生のごはん塾 西脇市・西脇幼稚園」

9月15日水曜日に、西脇市の西脇幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

今年もまたはじまりました
「保田先生の
ごはん塾」は、かまどでの炊飯体験やかまどごはんの試食でごはんの魅力を再認識しながら、保田先生のお話でごはん食と食事バランスの大切さなどを通じて食育を学ぶ体験型授業。
2010年度もかまど持参で兵庫県内をめぐります

今年最初の
ごはん塾は、兵庫県の真ん中、西脇市の西脇幼稚園。一昨年、昨年に引き続いての訪問です。今年はどんな子どもたちと出会えるのかな

猛暑が続いた今年の夏。
9月だというのにまだまだ日差しは夏のよう。夏の疲れが心配される頃ですが、子どもたちは真っ黒に日焼けして元気いっぱい!心待ちにしていたかまどが園庭に据えられると興味津々、わくわくしているようです。

元気いっぱいにごあいさつを済ませたら早速かまどでごはんを炊きましょう。44名の園児たちは3つの班に分かれて、それぞれのかまどでごはんを炊いていきます。


まずはお米の計量から

今回いただくお米は、地元西脇産の特別栽培米。
農家のみなさんが心をこめて育てた特別なお米、こぼさないように注意してね。
少しずつカップですくいながら、枡の中へ。
枡に山盛りにしたらすり切って量ります。



量り終えたお米はざるに入れて洗米へ。
砂場の隣の手洗い場で、順番に洗っていきます

小さな手のひらを開いて閉じて、お米をゴシゴシ。冷たい水の感覚にしばしの涼を楽しんだのでありました

洗ったお米は釜の中へ入れ、次にお水を量って入れますお水を入れたらしばらく吸水の時間。
その間を利用して、今度は薪割りに挑戦です。




薪は太いままでは火が着きにくいので、なたで細く割っていきましょう
まずはかまど隊のお兄さんが薪にナタを入れて、ナタの背をコンコンと別の薪の木で叩いていきます。

固くてなかなか割れないけれど、割れた時は大喜び
薪が割れたら準備完了、いよいよごはんを炊いていきます

そんな子どもたちの様子を見守っていた保護者のみなさんは別室へ移動、アンケートに答えた後保田先生の講義を受けます。



保田先生は「子どもたちの幸せ」をキーワードに話を進めていきます。

今年は世界的な異状気象に見舞われ、ロシアでは干ばつで小麦が大不作になってしまい、輸出禁止措置がとられるようになってしまいました
その影響で、間違い なく小麦の価格が上昇していきます。
一方で世界では今なお人口が増え、穀物の需要は増えています。
食料の増産が求められる中、地球規模で環境変化による自 然災害も増えていきます。
そんな中で今のように食料を確保することが可能でなくなる日もやって来るかもしれません。


「子どもたちが大人になる頃、石油は減る、給料は減る、食料の余裕もなくなっていきます。今からこれまで当たり前だった暮らしの転換が必要になってくるのです。それは、食べ物と環境があってはじめて可能なのです」と保田先生。


そこで、自国で生産が可能なお米を中心に、健康面でもすぐれた日本型食生活を見直すことが大切ではないでしょうか。保田先生は指摘します。「みなさんがパン を食べるとアメリカの麦畑が青々と茂り、日本の田んぼには青々と雑草が茂るようになってしまいます。あと一杯、ごはんを食べましょう」と。ひいてはそれが 疲弊した日本の農を守り、子どもたちの未来に食料をもたらせてくれることになるのです。


講義の後には今回使用した特別栽培米についての説明が。農薬や化学肥料使用を通常の50%以下に抑えて作られたキヌヒカリ。いったいどんな味がするのかな?保護者のみなさんの期待も高まります。




一 方、園庭では子どもたちは汗をかきかき、かまどの火を火吹き竹で吹いています。
ふーっと吹けば炎も一段と力強く、おいしいごはんを炊いてくれるのです。
交代交代で暑い熱い作業をしているうちに、ごぼごぼと音を立てながら釜が噴いてきたら、ここで火を消してしばし蒸らします



そしていよいよ、ごはんが炊けました
蓋を開けるとふわっと湧き出た湯気の向こうに、白銀のように輝くつやつやのごはんが。「うわぁ」という歓声に迎えられて、子どもたちのお茶碗に盛られていきます


園庭で保護者のみなさんと試食。遠足気分でごはんをもりもり「いただきます」。自分たちで炊いたごはんの味はいかが?
「おいしい」「もちもちしている
と太鼓判をいただきました。そしておかわり続出!
3つの釜で炊いた計9升のごはんはまたたく間になくなり、釜の底があっと言う間に見えてしまいました。





「ごちそうさまでした」「おいしかったよ」。
緑に包まれた丘の上の幼稚園には、ごはんから生まれた子どもたちの笑顔がまぶしく輝いていました

2010.03.01 Monday - 11:07 comments(0)